e-Better の DTV02-5T-P と ASRock の J4105-ITX で 地デジ録画PCを作った

アースソフトのPT3を2枚使った地デジ録画PCが7年になる。
故障することなく動いていたがWindows7サポート終了もあり新調することにした。

PCケースは使っていなかったシルバーストーンのSG06を再利用。
ハードディスクも使っていなかった3.5インチ 1TBを再利用。
足りないのは以下のもの。
①PCケースがSG06なのでMini-ITXマザーボード
②CPU
③RAM

地デジ録画用なのでなるべく安価に済ませたい。

最近のCPUオンボードマザーボードなら、地デジ録画程度なら余裕でいけそう。

CPUオンボードMini-ITX マザーボードを価格コムで安い順に見てみる。

ASRockはCPUが割と新しく、PCI-Eスロットがあり使えそうなのでさらに調べてみる。

J4105-ITXとJ5005-ITXの2種類がありCPUが違うだけっぽい。
価格差は4000円で性能の差は10%ぐらいなので安いJ4105-ITXを先に購入。


メモリはM75q-1 Tiny用で買ったCrucialのDDR4 SO-DIMM 8GBを取り付けたら動作したので追加購入。
ただし、J4105-ITXはDDR4-2666は使えてもDDR4-2400で動作する。

TVチューナーは余っているPT1があるのでPCI-EPCI 2つに変換するDIR-EB262-C13で試してみた。
しかし、TVを視聴してしばらくすると止まってしまいBonDriverが行方不明になるという現象になった。
デバイスドライバとBonDriverをあれこれ試したり、PCIバスのタイミングも変えたがダメだった。
自分にはお手上げだったのでPT1は別の機会に試すことにして、最近のTVチューナーを探すことにした。

先人達の情報や掲示板を見ていたところ、地デジの5チャンネルチューナーがあった。
e-Better製TVチューナーで DTV02-5T-P というものが1万円で売っている。
中身はPLEXOEMしているDigiBest製らしい。
Windows10で使えるドライバもあり、何とかなりそうなので DTV02-5T-P を購入。

 

組み立ての様子

SG06にJ4105-ITXを取り付けたところ。

 8GBのRAMを1枚取り付け。ケースファンを配線。

 フロントUSBを配線。 フロントオーディオを配線。

 HDDランプを配線 電源ランプを配線。

 電源ボタンを配線。 リセットボタンを配線。

 

 

DTV02-5T-Pを取り付けて配線したところ。

PCIスロットカバーの上側に3mmの隙間ができた。他のボードを使っていた時はピッタリだったのに。

PCケースが歪んだのか? DTV02-5T-Pの加工精度が悪いのか?

 

PCIスロットカバーの隙間が無くなるように取り付けた状態。

基板浮いて電極が見えてしまう。

 

電源をのせて配線したところ。


 

ハードディスクを取り付けたところ。

 

PCIスロットカバーの隙間はPCIスロットカバーを曲げて隙間を無くした。

 

 

組み立てが終わったのでソフトの設定。

公式サイトからソフトをダウンロードしデバイスドライバをインストールしようとしたら
対応していないとかのエラーが出てインストールできなかった。
署名なしドライバはインストールできないのかと思い、テストモードで行ってみてもダメ。
前回、PT1をなんとか動かそうとしてドライバを入れまくったせいかもしれない。
仕方ないのでOSを入れ直すことにした。

LANを接続しないで Windows10 pro 64bit (1903)をインストール。
次に J4105-ITX付属のドライバを入れる。
次に DTV02-5T-Pのドライバを入れたらインストールできた。
使用したファイルはこれ(2019年5月8日更新 DTV02-5T-P用のドライバ)
http://katsunoki.kilo.jp/e-better/download_file/201905-DTV02-5T-P.zip
解凍すると DTV02-5T-Pというフォルダができる。
DTV02-5T-P\Driver\x64\ISDBT6013.inf というファイルを右クリックでインストールする。

LANを接続し Windows Update
認証は自動で通った。
DTV02-5T-P を認識しているのを確認。

BonDriverは公式版とradi-sh版がある。
公式版はBonDriverの他に必要なファイルがあったり、レジストリを使ったりしている。
radi-sh版はシンプルそうなので radi-sh版を使わせて頂いた。(作者と関係者に大いに感謝)

使用したファイルはこれ(BonDriver_BDA改-20190202)
https://github.com/radi-sh/BonDriver_BDA/releases/tag/Release-20190202
解凍すると BonDriver_BDA-2019-02-02というフォルダができる。
他のPCで使っている TvTest 0.7.23(x86)を再利用するので32ビットのBonDriverを使用。
BonDriver_BDA-2019-02-02\x86\Release\BonDriver_BDA.dll を5つ複製し以下のファイル名に変更。
 BonDriver_BDA_T0.dll
 BonDriver_BDA_T1.dll
 BonDriver_BDA_T2.dll
 BonDriver_BDA_T3.dll
 BonDriver_BDA_T4.dll
TVTestのフォルダに入れる。

これも使用した(Digibest系チューナー用BDASpecialプラグイン-20190202)
https://github.com/radi-sh/BDASpecial-IT35/releases/tag/Release-20190202
解凍すると BDASpecial-IT35-2019-02-02というフォルダができる。
BDASpecial-IT35-2019-02-02\BonDriver_5T.ini を5つ複製し以下のファイル名に変更。
 BonDriver_BDA_T0.ini
 BonDriver_BDA_T1.ini
 BonDriver_BDA_T2.ini
 BonDriver_BDA_T3.ini
 BonDriver_BDA_T4.ini
TVTestのフォルダに入れる。

BDASpecial-IT35-2019-02-02\x86\Release\IT35.dll もTVTestのフォルダに入れる。
BDASpecial-IT35-2019-02-02\x86\Release\WinSCard.dll は柔らかいのを使用するのでコピーせず。

自分はTVTestのショートカットを作って、ショートカットのリンク先にコマンドラインオプションを付けてる。
 TVTest.exe のショートカットを5つ作成し以下のファイル名に変更。
 TVTest
 TVTest1
 TVTest2
 TVTest3
 TVTest4

各ショートカットファイルのリンク先にコマンドラインオプションを追加。
 TVTest ショートカットのコマンドラインオプションは /ini TVTest.ini /d BonDriver_BDA_T0.dll
 TVTest1 ショートカットのコマンドラインオプションは /ini TVTest1.ini /d BonDriver_BDA_T1.dll
 TVTest2 ショートカットのコマンドラインオプションは /ini TVTest2.ini /d BonDriver_BDA_T2.dll
 TVTest3 ショートカットのコマンドラインオプションは /ini TVTest3.ini /d BonDriver_BDA_T3.dll
 TVTest4 ショートカットのコマンドラインオプションは /ini TVTest4.ini /d BonDriver_BDA_T4.dll

TVTest.ini を4つ複製し以下のファイル名に変更
 TVTest1.ini
 TVTest2.ini
 TVTest3.ini
 TVTest4.ini

録画にもTVTestを使用しているので TvRockのチューナー設定のオプションを変更。DTune.batで設定。
 チューナー1
  実行アプリ名(視聴用)のオプションは /ini TVTest.ini /d BonDriver_BDA_T0.dll /DID A
  実行アプリ名(録画用)のオプションは /ini TVTest.ini /d BonDriver_BDA_T0.dll /nodshow /min /DID A
 チューナー2
  実行アプリ名(視聴用)のオプションは /ini TVTest1.ini /d BonDriver_BDA_T1.dll /DID B
  実行アプリ名(録画用)のオプションは /ini TVTest1.ini /d BonDriver_BDA_T1.dll /nodshow /min /DID B
 チューナー3
  実行アプリ名(視聴用)のオプションは /ini TVTest2.ini /d BonDriver_BDA_T2.dll /DID C
  実行アプリ名(録画用)のオプションは /ini TVTest2.ini /d BonDriver_BDA_T2.dll /nodshow /min /DID C
 チューナー4
  実行アプリ名(視聴用)のオプションは /ini TVTest3.ini /d BonDriver_BDA_T3.dll /DID D
  実行アプリ名(録画用)のオプションは /ini TVTest3.ini /d BonDriver_BDA_T3.dll /nodshow /min /DID D
 チューナー5
  実行アプリ名(視聴用)のオプションは /ini TVTest4.ini /d BonDriver_BDA_T4.dll /DID E
  実行アプリ名(録画用)のオプションは /ini TVTest4.ini /d BonDriver_BDA_T4.dll /nodshow /min /DID E


Windows10はデコーダが入っていない。
これも使用した(TVTestVideoDecoder ver.0.3.0)
https://github.com/DBCTRADO/TVTestVideoDecoder/releases/tag/v0.3.0
同梱されているテキストファイルを見ながらインストール。


TVTestを起動。
TVTestのデコーダをTVTestVideoDecoderに変更。
TVTestのレンダラをEVRに設定。
TVTestのカードリーダをスマートカードリーダに設定。

TVTestを再起動し動作確認。
チャンネルスキャンしチャンネル設定。
ところが、チャンネルスキャンをすると存在するチャンネルをスルーするときがある。
「信号レベルを無視する」にチェックを入れるとスルーしなくなった。
アースソフトのTVチューナーでは無かった現象。
DTV02-5T-P は応答が遅いのだろうか?

TVTestが表示する受信レベルがアースソフトのTVチューナーより10%ぐらい低い値になる。
DTV02-5T-P の感度が悪いのか、BonDriverが違うからなのか不明。
今まで見えてたチャンネルは全部見えている。

5つのTV視聴を同時にしてみたらCPU負荷が60%前後をふらふらしていた。
オンボードCPUでも意外にいけたのでちょっと感動。

TVRockで留守録をしてみたところ休止と復帰を繰り返しても問題なく動作した。
しばらく、PT3の地デジ録画PCと併用し様子見。
問題なさそうだったら 、PT3の地デジ録画PCをメンテしよう。

後で気が付いたのだが「Visual C++ 20xx再頒布可能パッケージ」を何も入れてなかった。
何で動いたのだろうか? Windows Updateで入った? 知らぬ間にこっそり入った?
J4105-ITX付属のドライバを入れた時にいっしょに入った?
「設定」-「アプリと機能」-「アプリと機能」を見てもいない。何か気持ち悪いな。

 

どなたかの参考になれば幸いです。