中国製 USB オシロスコープ の ISDS205C を購入してみた

自宅の電子工作用にオシロスコープが欲しくなったので探してみた。
おもちゃの電子工作に使うので、そこそこの性能で小さくて安い物が良い。
約2000円でこんなのがあったが機能が限定され過ぎで使いにくそう。

f:id:nuko-hut:20200903234508j:plain

5000円超になるとUSBオシロスコープがいくつかあった。
表示はパソコンなので本体はコンパクト。
6000円超にロジックアナライザー付きがあった。
いろいろ見た結果、20MHzのオシロスコープ+16chのロジックアナライザ
USBオシロスコープを探すことにした。そして、次の2機種が見つかった。
Hantek 8022BL と Instrustar ISDS205C で似たように値段。

f:id:nuko-hut:20200904002938j:plainf:id:nuko-hut:20200904002948j:plain

仕様は似ているが同じでは無い。
入力カップリングが 6022BEはDCのみ ISDS205CはACとDC
垂直軸のレンジが 6022BEは20mV/div~5V/div ISDS205Cは10mV/div~10V/div
水平軸のレンジが 6022BEは1ns/div~5000s/div ISDS205Cは1ns/div~100ms/div
 ISDS205Cの仕様が劣っていると思ったら、遅い時間は使うアプリが違ってた。
トリガタイプがISDS205Cだけ両エッジがある。

自分的にポイントが高いのは次の2点。
 入力カップリングにACとDCがある
 垂直軸のレンジに10mV/divがある

Hantekは製品数が多い。ホームページ、マニュアル等がしっかりしている。
Instrustarは USBオシロスコープだけ。ホームページやマニュアルは雑な感じ。

製品の安心感は6022BLにあるが、機能重視でISDS205Cを選んでみた。
Aliexpressで6000円のショップで注文。18日間で届いた。
外箱は潰れることなく無事到着。

f:id:nuko-hut:20200906215552p:plain

f:id:nuko-hut:20200906215602p:plain

f:id:nuko-hut:20200906215613p:plain

f:id:nuko-hut:20200906215624p:plain付属CDは本体の下に埋もれてる

中も無事と思ったらプローブが入っていない。
中身を撮影しショップに連絡したら、謝罪とプローブを発送する連絡が来た。
紙のマニュアルは入っていないのでホームページからダウンロード。
書いてあるのは仕様とアプリの簡単な説明だけ。
付属CDの中は古いので最新版のアプリをホームページからダウンロード。
Windows10のPCにすんなりインストール出来た。

オシロスコープのアプリでSPI通信の波形を見てみた。
動作しているようで良かった。

f:id:nuko-hut:20200906220458p:plain

入力を50Ωで終端し垂直軸を最大感度にしてみた。10mV/div
CH2に少しオフセットがあった。
オフセットは設定できるので問題にはならないだろう。

f:id:nuko-hut:20200906220540p:plain

次にロジックアナライザのアプリを使ってみた。
オシロスコープで見たSPI通信をロジックアナライザで見た。
これも動作しているようで良かった。
画像は8chだが 設定すれば16chまで表示する。

f:id:nuko-hut:20200906221908p:plain

マニュアルに Saleae のロジックアナライザのソフトに対応となってる。
最初は謎だったが、いじくりまわしたら分かった。
ISDS205C にスイッチがあり「Logic」と「Saleae Logic」の印字してある。
スイッチを「Logic」にして起動すると Instrustarのソフトが動く。
スイッチを「Saleae Logic」にして起動すると Saleaeのソフトが動く。
どういうことだろうと思ったら USBのVIDとPIDを変えていた。

スイッチを「Logic」にした時

f:id:nuko-hut:20200906222712p:plain

スイッチを「Saleae Logic」にして Saleaeのアプリを入れた時

f:id:nuko-hut:20200906222823p:plain

他社のVID PIDを使ってSaleasのソフトにタダ乗りしているということか?
Aliexpressで500円で売っているロジックアナライザ
Hantek 6022BLもSaleasのソフトが使えてるネタが見つかる。
Saleasは対策しないのだろうか。してるけどいたちごっこなのか?
 
Saleasのロジックアナライザのアプリを使ったところ。
プロトコルアナライザがあるのでHEXコードが見える。

f:id:nuko-hut:20200906223915p:plain

Saleasのロジックアナライザのアプリだと8chまでしか表示しなかった。

プロトコルアナライザは便利だなと思っていたら
さらに多機能のフリーソフトがあった。
PluseView https://sigrok.org/wiki/Downloads
PluseViewを使ったところ。

f:id:nuko-hut:20200906224616p:plain

プロトコルアナライザの種類が多く、いろいろ表示してくれる。
これも8chまでしか表示しなかった。
プロトコル解析するとは PluseView を使うことにした。

6000円でここまで出来ればじゅうぶん。
Amazonだと10000円で売ってるみたい。